長野県・諏訪湖・旧岡谷市役所庁舎

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【 概 要 】−旧岡谷市役所庁舎は昭和11年(1936)に尾澤福太郎によって寄贈された建物です。尾澤福太郎は岡谷が製糸業で財を成した富豪で、諏訪郡平野村が岡谷市として成立し市制施行記念事業の一環として計画されました。初代尾澤金左衛門は川岸村の片倉兼太郎と共に明治12年(1879)に開明社を結成し製紙業の発展に尽力、跡を継いだ福太郎と琢郎は明治32年(1899)に諏訪湖周辺に大規模な土地を買い取り、その土地が後に鉄道等の開発により飛躍的に高値で取引され、莫大な資金を得る事になりました。さらに、福太郎と琢郎は製糸工場の動力源として利用された石炭の燃え滓を琵琶湖周辺の低湿地帯の埋め立てに再利用し、さらなる土地開発を遂行しています。建物は鉄筋コンクリート造2階建、寄棟、瓦葺、外壁はスクラッチタイル、正面玄関上下の外壁は人造石仕上げで化粧柱を模って正面性を演出しています。開口部は縦長の窓を採用していますが、外壁(スクラッチタイル)と軒下部分の仕上げを変える事で水平線を強調しています。旧岡谷市役所庁舎は平成17年に国登録有形文化財に指定されています。
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旧岡谷市役所庁舎(諏訪湖):周辺の見所

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