【 概 要 】−九頭竜社は案内板によると「地主の神で御鎮座年代古く天岩戸戸隠山の守神にして神代の岩戸隠れの変に御功績を立てました御祭神天手力男命を当山にお迎えした大神で水分神、水口神、五穀の神、開運守護魔除の神、虫歯の神として御霊験あらたかに国民の多幸弥栄の上に高大なる御神徳を恵み給う大神様です。」とあります。九頭竜社は戸隠五社の中で唯一天岩戸神話で登場する神々が祀られていない神社として知られ、本来、戸隠山は生命の源である水を生み出す霊地として水神である九頭龍神が祀られていたと推定されています。時代が下がると戸隠山=天岩戸=天手力男命という信仰と修験僧である学問行者による山岳信仰が神仏習合し広く信仰されるようになりました。九頭龍神は天手力男命が勧請された後も合祀や排除されず境内社として祀られ元々の地主神として信仰され続けられました。「阿裟縛抄諸寺略記」によると嘉祥2年(849)に学問行者が戸隠山に巣食う九頭龍尾の鬼が里で悪さをする為、法力により岩戸に封印し、その後鬼は改心して水神になったと記載されています。理由は不詳ですが九頭竜大神は梨が大好物だとされ、神社に梨を奉納し祈願すると虫歯除けに御利益があると伝えらています。
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